アメリカインド太平洋軍は2日、2日から27日までの間、イギリス軍、オーストラリア国防軍、日本の自衛隊とともに、インド太平洋地域で「米国主催大規模広域訓練2021(LSGE21)」を実施すると発表した。

 インド太平洋軍は、複雑な世界情勢の中で、米国は同盟国のパートナーと協力して、地域の安定や通信パイプの安全を確保し、ルールに基づく内部秩序を強化し、すべての国の自由で開かれたインド太平洋を守ることを表明した。

 米軍の準機関紙「星条旗新聞」によると、同演習では、米海軍と海兵隊による40年ぶりの最大規模な合同訓練も実施され、空母や潜水艦など36隻の軍艦と50以上の米軍部隊が参加するという。

 米海軍大学のジェームズ・ホームズ教授(戦略・政策の専門家)の分析によると、今回の海軍・海兵隊の合同演習は、黒海、東地中海、南シナ海、東シナ海で同時に起こる挑戦に対処する能力が米国にあり、それによって米の軍力を分散させようとする敵の努力に対抗することができると、中国やロシアなどの敵対国に警告していることを示しているという。また、米国の海軍や海兵隊も相手の制海権を阻止する能力があることを証明しており、これは中国共産党による台湾の占領を阻止したい、西太平洋にとって特に重要なことである。

(翻訳・徳永木里子)