新国立競技場(江戸村のとくぞう, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons)

 自転車女子チームスプリントで金メダルを獲得した中国の鮑珊菊(ほう さんきく)選手と鍾天使(しょう てんし)選手は表彰式で、中国共産党元党首毛沢東のバッジを着用した。これによって、「五輪憲章」に違反している可能性があると指摘された。

  国際オリンピック委員会(IOC)は3日、中国の選手が中国共産党元党首のバッジを着用したことについて、すでに調査を行っていると発表した。IOCのアダムス報道官は五輪の定例記者会見で、「私たちは中国オリンピック委員会に連絡を取り、彼らに事情調査の報告を要請した」と述べた。

 2人の中国選手が表彰式で毛沢東のバッジを着用したことは、「五輪憲章」第50条に直接違反した可能性がある。同条は、東京五輪や冬季五輪の表彰で政治的な発言または、個人の服装や装飾品で政治的宣伝することを禁じている。

  附則によると、「五輪憲章」第50条に違反した場合、資格や通行許可証が取り消される可能性があるという。

https://youtu.be/yKE8Nbnd4uo

(翻訳・吉原木子)