甘粛省臨夏回族自治州の有名な紅城寺(別名:御令宝塔寺)がこのほど、地元政府に強制的に閉鎖され、僧侶が暴力的に追い出されたことがネット上で話題となった。
ネットユーザーが投稿した動画には、数十人の僧侶が悲痛な叫び声を上げながら、政府関係者によって暴力的に追い払われている様子が映っている。ネットユーザーは「甘粛省臨夏回族自治州永靖県の紅城寺が閉鎖され、政府が僧侶に還俗を強要した」と説明した。
別の動画では、立ち退きを迫られた紅城寺の僧侶たちが寺の前に座り、泣きながら「僧侶に強制還俗、国法が許さない!」と書かれた横断幕を掲げて、政府の横暴に抗議している様子を映っている。
情報筋によると、閉鎖された原因は、紅城寺がコロナの流行期に30万元(約500万円)以上の寄付金を受けており、地元政府は寺が大金をもらったことを見て、寄付金を政府と折半することを要求したが拒否された後、寺を直接閉鎖して、僧侶に還俗を強要したという。
ネット上の資料では、紅城寺は御令宝塔寺とも呼ばれ、甘粛省臨夏回族自治州永靖県西河鎮に位置し、長い歴史を持つサキャ派のチベット仏教僧院である。最盛期には3000人以上の僧侶がいたと言われている。
(翻訳・吉原木子)