(ツイッター動画のスクリーンショット)

 広東省広州市にある地下鉄21号線・神舟路駅は、30日午後浸水した。大量の水が突然駅構内に流れ込み、ホームまで浸水された。河南省鄭州市の地下鉄5号線の洪水からわずか10日後だった。

 ネットに投稿された複数の動画では、黄色く濁った水が神舟路駅の線路に沿って、駅に流れ込んでいる様子が映し出されている。水位は急速に上昇し、改札外の保安検査場にまで及び、乗客と駅乗務員が避難を急いだ。

 事故発生時、車両にいた乗客が撮影した写真から見ると、黄色く濁った大量の水が駅構内の階段を通してホームまで流れ込み、地下鉄駅が地下河川のように見えた。

 駅から外へ脱出したばかりの女性は、道行く人に地下鉄駅が浸水していることを伝えたところ、皆から「信じられない」と言われたという。同女性は駅構内のトイレに避難した3、4人が、全員無事に脱出することを願った。

 広州地下鉄の公式ウェイボー(微博、Weibo)アカウントによると、神舟路駅の浸水事故の原因は、工事によって駅外の擁壁が崩壊し、それが駅内の排水システムを塞いだため、地上に溜まった雨水が駅内に流れ込んできたからという。また、中国のネットニュースサイト『澎湃(ほうはい)新聞』の報道によると、神州路駅に工事中の出入口があり、連日の大雨で、工事中の出入口と駅構内との仕切り板の耐容量を超えたため、雨水が駅構内に流れ込んだという。

(翻訳編集・常夏)