新型コロナワクチンの接種後に、様々な副反応が出たニュースが続出している中、新たな副反応の症例が出た。アメリカの2名の男性はモデルナワクチンの接種を受けた後、顔に膿疱を含んだ出来物ができ、腫れ上がったという極めて稀な副反応が出たと、米ローカル紙『カリフォルニア・ニュース・タイムズ』が29日に報じた。
1人の男性(50代)は、モデルナワクチンの一回目の接種を受けてから、体中に寒気がして、4日目に救急外来を受診した。男性は熱の症状がないが、頬と目のあたりに腫れと膿疱が見られた。男性はこれまで、アレルギー反応、顔にフィラー( 充填剤 )や「酒(しゅ)さ」の既往歴がなかった。抗生物質セファレキシンと外用コルチコステロイドのハロベタゾールが処方され、男性は7日で症状が治ったという。
もう1人の男性(80代)は、二回目のワクチン接種後の24時間以内に顔が腫れはじめ、数日後に悪化し、赤みと痛みを伴う疲労感と発熱があったと訴えた。接種後の6日目、男性は救急外来を受診した。診察の結果、皮膚に小さな赤いニキビができ、頬と鼻に膿疱とカサブタができていた。診察医師によると、2種類の抗生物質と免疫抑制剤のタクロリムスを処方し、10日以内に症状が治ったという。
『カリフォルニア・ニュース・タイムズ』の報道によると、研究チームが2人の患者を研究した結果、2人の男性は同じく、白血球の一種である「好中球」の値が非常に高かったことが判明した。人がばい菌やウイルスなどに感染すると、好中球などの白血球が外敵を破壊する役割を果たす。ワクチンにより、2人の男性の体が過剰反応を起こし、白血球の数が増えたために示した副反応であると、研究チームは判断した。
(翻訳編集・常夏)