マギー・マクニール選手(ツイッターより)

 カナダのマギー・マクニール選手が26日、東京五輪競泳女子バタフライ100メートル決勝で金メダルを獲得した。金メダルより、マギー選手がかつて中国の捨て子であることが注目を集めた。マギー選手が金メダルを獲得後、中国の一部のメディアは、ナショナリズム的なプロパガンダとして彼女の「中国出身」を利用してニュースを流し、多くのネットユーザーから批判を受けた。

 2000年に江西省九江市で生まれたマギー・マクニールさんは、実の親に捨てられ、カナダ人夫婦の養子となった。カナダ人夫妻は、娘を自分の子のように扱い、すべての愛情を注ぎ、娘の興味ある水泳にも多くの時間を割いてあげた。今年の東京五輪では、マギー選手はカナダ代表として金メダルを獲得した。その後、中国の一部のメディアは、ナショナリズム的なプロパガンダとして彼女の「中国出身」を利用してニュースを流した。ネット上で話題となった。

 以下は一部のネットユーザーのコメントである。

 「1歳で捨てられ、養父母に引き取られて、カナダで育てられたのだから、カナダを代表するのは何の問題もないと思う。水泳において人種が中国人を制限することはなく、信念さえ持てれば、それだけだと思う」

 「優勝すれば中国人、負ければカナダ人」

 「祖国を離れれば、あなたは何もできないのか?いいえ!祖国を離れた彼女は世界チャンピオンだ!」

 「中国人なんてもう言わないで、彼女はカナダ人だ。私たちとなんの関係もない。でも、あの優しいカナダ夫婦には本当に感謝するよ。このような素晴らしい娘を持つに値する。自国の選手も素晴らしいよ。今後、きっと優勝するよ」

 「マクニール選手の表情を見てください。明るくて自信に満ちている。西洋の教育を受けた典型的なボディランゲージ(身体言語)の特徴がある。しかし、中国の子供にはないもの。だから、問題は民族性や体の条件ではなく、教育、思想、魂なのだ」

(翻訳・吉原木子)