イタリアのサルデーニャ島のオリスターノ県で、24日から大規模な火災が発生し、2万ヘクタールの森林を燃焼し、10以上の市や鎮に被害を及ぼした。約1500人の住民が自宅からの避難を余儀なくされた。当局は「前例のない災害」を理由に、緊急事態宣言を出した。

 イタリアのANSA通信26日の報道によると、オリスターノ県で連日に続いている山火事は、60時間以上燃えており、焼失面積は現時点の推計で2万ヘクタール以上の地域が被害を受けているという。森林や耕地が壊され、企業や民家が焼け、家畜や動物たちが死んだ。約1500人の住民が家からの避難を余儀なくされた。

 サルデーニャ州のクリスチャン・ソリナス知事は、「前例のない山火事は予測できない損害をもたらし、現地の経済が依存する自然環境を破壊した」と述べた。

 現地の消防機関は、60近くの消防隊を出動させ、人員7500人、13機のヘリコプターおよび7機の消火活動専用機を消火活動に投入した。しかし、現地は高温が続いているため、消火が難航している。

 報道官は27日、CNNに対し、大半の火は消し止められ、現在は再出火防止に必要な措置を講じているという。

 専門家は、強い北西風の影響で今後も延焼する可能性があると分析しており、今回の山火事は同地域の史上最大の被害をもたらす可能性が高いとのこと。

(翻訳・徳永木里子)