今年の台風6号(インファ)が中国を直撃し、浙江省、上海市、江蘇省、安徽省なども豪雨に見舞われた。上海市の高速鉄道を全部停止させただけでなく、25日午前には断水、停電、インターネットの切断などの災害も出ている。

 上海市水害・干ばつ対策総指揮部が発表したデータによると、24日夜から上海市の風雨の影響が顕著になってきた。統計によると、市内では14万人が救援作業のために緊急出動している。25日正午12時までに、上海市内では375本の木が倒れ、街路樹が691本倒れ、ガラスのカーテンウォールなどの散発的な落下物が6つ、看板や店舗の看板が35個落下して破損し、道路の水たまりが18か所、団地の水たまりが6カ所、1世帯が家に浸水したという。

 上海市民の多くは、現地の風雨が非常に激しく、停電して数時間も経っているが、今も復旧していないと投稿した。上海市内の道路の中間にある数百メートルの長い隔離ガードレールもひっくり返され、車線の大半を占め、危険な状態になっている。26日未明までに、「上海停電」に関するハッシュタグは、ウェイボー(微博、Weibo)で8564.2万人のフォロワーを集め、6000人以上が議論している。

 予報によると、26日、上海市は大雨から豪雨が降り、局所的には非常に激しい雨が降るという。累積降雨量は150~200ミリ、局地的には250~350ミリの雨が降る見込み。風は、25日には陸上で10~12級、河川の沿岸部で11~13級、洋山港区周辺や上海市の沿岸部で13~15級になった。25日午後から26日にかけて、上海市河岸ではまだ1.0~1.30メートルの高潮増水が予想されている。

 台風6号は、上海市以外にも、浙江省、江蘇省、安徽省などに影響を与えた。

 中央気象局の最新情報によると、台風6号は25日昼12時30分頃、浙江省舟山普陀の海岸に上陸し、上陸時の中心付近の最大風力は13級(38m/s)に達した。

 その中でも、杭州湾、上海沿岸、江蘇省南東部沿岸などでは風速8~10級、突風10~12級、台風の中心が通った近海などの地区の風力は11~13級、突風13~15級に達した。

 大雨の影響を受けて、杭州市進化鎮東山村12時間の累積降雨量が200ミリを超え、周辺の多くの村で深刻な浸水が発生している。寧波市の浸水範囲は杭州より広くて、郊外の民家にまで及んで浸水している。

(翻訳・藍彧)