(Denelson83, Public domain, via Wikimedia Commons)

 23日夕方に開かれたオリンピック開幕式で、オリンピック委員会は台湾の入場順番を中国より先に変えた。NHKテレビは、さらに従来の「チャイニーズ・タイペイ(Chinese Taipei)」ではなく、「台湾」と呼んだ。

 オリンピック開幕式で、各国選手は五十音の順で出場するが、中華民国(台湾)を代表する「チャイニーズ・タイペイ(Chinese Taipei)」は、当初の予定だった「ち」の列ではなく、「台湾」の「た」の列として入場し、中国チームより先となった。これは1984年に中国がオリンピックに参加してから初めてのことであり、意図的に変えられたとみられる。なぜなら、日本の各メディアは、大会前に発表した各国の入場予定順位には「チャイニーズ・タイペイ」は「ち」の列で、チェコの後に配置されていたのだ。

 それだけでなく、NHKと韓国MBCのアナウンサーさんも台湾チームの入場を紹介する際に、「チャイニーズ・タイペイ」ではなく、「台湾選手入場」と紹介していた。

 日本議員長島昭久氏は「台湾は『た』で入場し、意味不明の『チャイニーズ・タイペイ』の『ち』ではない」と述べた。台湾師範大学政治学研究所の范世平教授は「これは日本がテクニカルに『チャイニーズ・タイペイ』を受け入れたくないことを示しており、台湾への友情と支持を表している」との見解を示した。

 日本の大手動画サイト「ニコニコ動画」の生中継では、台湾チームが登場した時、日本のネットユーザーは「台湾頑張れ」「台湾❤️」「日本へようこそ」といったコメントを発信して盛り上がっていた。一方で、中国チームが登場した時、「武漢肺炎」「天安門(虐殺)」「諸悪の根源」「元凶」といったコメントを投稿した。

 日本からの親切な対応に対し、 台湾の世論で感謝が溢れている。中華民国立法管碧玲氏は、フェイスブックで日本の友好な態度を大々的に称賛した。

台湾チームの入場:

台湾チームが登場した時(上)と中国チームが登場した時(下)(ツイッターより)

(翻訳・北条)