米非営利団体「法輪功の友(FoFG USA)」主催の「法輪功人権賞」は今年、オーストラリアの Sev Ozdowski博士に授与されました。この賞は2018年から始まり、今年で4回目となります。トロフィーは左手に蓮の花を、右手にトランペットを持っている翼のある天使の像です。蓮の花は苦しみを乗り越えて泥の中から抜け出す勇気などを表し、トランペットは真実を声高に語ることを人々に促す意味合いを持っています。
米紙大紀元のウェブサイトの20日付によると、「法輪功の友」のアラン・アドラー事務局長は16日、ワシントンDCのナショナル・モールで開催された法輪功迫害の反対集会で、Sev Ozdowski博士が今年の「法輪功人権賞」の受賞者であると発表しました。授与された理由は「同博士は自分と家族がポーランドで迫害を受けたのち、法輪功を迫害する中共と戦うために人生を捧げてきた」としています。
同博士は、2000~2005年までオーストラリア人権委員および障害者差別委員を務め、2006年~現在まで、オーストラリア人権教育協議会の議長を務めるとともに、西シドニー大学とシドニー大学の教授も務めています。
同博士は共産主義時代のポーランド出身で、当時、博士がオーウェルの『1984年』という本を見つけて友人に貸すと、その友人が博士のことを警察に密告し、翌朝、秘密警察が博士を逮捕しました。その後、博士は妻とともにオーストラリアに亡命しました。こうした迫害された経験を持つ博士は同じく共産党に弾圧されていた法輪功の存在を知り、自然と親近感を覚えたといいます。
博士は、「法輪功が唱えている『真・善・忍』の原則こそが、中共の本質に真っ向から挑戦し、弾圧を受ける主な原因である」と考えています。宗教をあまり信じていなかった博士は、信仰の自由を固く支持するようになりました。博士は2人のデビッド氏の調査報告書(※)を読んで、彼らの結論が正しいと確信し、法輪功の反迫害運動に迷わず参加しました。
博士は2008年、オーストラリアで「人権聖火リレー」を主催し、2016年からは「法輪功迫害追跡調査国際組織」のオーストラリア支部の主席を務め、公の場で法輪功のために発言し続けています。
同賞について「法輪功の友」のクリエイティブ・ディレクターである Christine Lin氏は大紀元に、「正義と自由を求めて戦うのは私たちだけではない。この賞はその過程の一部に過ぎず、私たちには世界中に友人がいる。人々が真実を知れば、正義・自由・平和の側に立つだろう。どんな厳しい状況になっても、1人ではないことを忘れないでほしい」と述べました。
「法輪功の友」は、元駐ハンガリー米大使の Mark Palmer氏をはじめとする民主主義を愛する有力者の協力を得て、2000年11月に正式に設立され、その後、オーストラリア、アイルランド、イギリスなど、世界各国にその支部も設立されました。同団体は信仰の自由の権利を求めている法輪功学習者を支持、擁護することを使命としています。
中国の法律には中国人には信仰の自由があると書き記されていますが、中共は22年前から、法輪功に様々な濡れ衣を着せて全国でその学習者たちを弾圧し始め、現在もなお続いています。生きた学習者から麻酔もなしに臓器を狩るといった残忍な行為は、世界を震撼させました。学習者たちは、世界各国で真相を伝え続けています。
※中国における法輪功学習者対象とした臓器狩りの告発に関するカナダ独立調査団の調査報告