中国河南省鄭州市では連日の豪雨で、被災が深刻であるにもかかわらず、大金を儲けるホテルが現れた。豪雨によって、現地での宿泊を余儀なくされたネットユーザーによると、現地のあるホテルは当初の200~300元(約4250円)から、2000~3000元(約42500円)に賃上したという。同ホテルは22日、加盟店による不正行為だとして謝罪し、全ての客室を開放し、被災者に無料で宿泊を提供すると発表した。
あるネットユーザーは20日、「多くの人が豪雨で鄭州市での宿泊せざる得なかった。しかし、『希岸ホテル鄭州高速鉄道東駅店』はこのタイミングで儲けようとしている。元々200~300元の宿泊料金が2000~3000元に値上がりした」と暴露した。
同ネットユーザーは「みんな雨でずぶぬれになって、(携帯の)電源も切れたのに、こんなタイミングで値上げとは、あまりにも非人道的な行為だ」と非難した。
澎湃(ほうはい)新聞が撮影した動画によると、同ホテルのスタッフが「2000元(約34000円)1泊の部屋もあるし、3000元(約51000円)1泊の部屋もあります」と告げたところ、記者は「ダブルベッドの部屋はいくらですか」と尋ねた。スタッフは「2000元からとなります」とはっきりした金額を言わなかった。記者は「2千いくらですか」とさらに尋ねると、スタッフは「2888元(約49000円)です」と答えた。
これに対して、同ホテルは22日、加盟店による不正行為だと弁明した。関連政府部門の調査に積極的に協力し、お客様に謝罪すると表明し、さらに河南省の全ての店のロビーを避難所として、被災者に提供すると発表した。
(翻訳・吉原木子)