ニュージャージー州の保健当局は、12日までに同州で新型コロナウイルスのワクチン接種を完全に終えた人のうち、49人がウイルスに感染して死亡したと、21日に発表した。

 ニュージャージ州保健省のドナ・レウスナー(Donna Leusner)報道官はNJ・アドバンス・メディアとのインタビューで、「死亡者全員が50歳以上で、80歳以上が30人、65歳~79歳が13人、50歳~64歳が6人である。多くの人が他の病気を患っていて、そのうちの17人が心血管疾患、9人が癌やほかの免疫系疾患、7人が糖尿病を患っていた。また、肺や腎臓、肝臓などの慢性疾患を抱えていた人も多い」と伝えた。

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 ABCニュース・7チャンネルによると、6月中旬にニュージャージー州の成人の70%がワクチンの予定回数の接種を終え、予定より約2週間早く目標に達成したという。現在、同州では約510万人がワクチンを接種完了している。

 米国の感染症研究者のアンソニー・ファウチ博士は、ワクチン接種を完全に終えた人の死亡は避けられないことだと述べた。

 多くの専門家は、新型コロナウイルスが急速に変異している中、ワクチンはこれまでのウイルスに効果があっても、新しい変異株にも効果があるとは限らないと考えている。

(翻訳・吉原木子)