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 世界保健機関(WHO)、 感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)などが主導する「コバックス(COVAX)」は1億回分以上の中国製ワクチンを購入し、配布すると、WHOが今週発表した。ホワイトハウスはワクチンの代金を支払うことを拒否した。

 中国製ワクチンの効果が米国産ワクチンに及ばないと思われている中、バイデン政権は中国製ワクチンに依存してはならいと警鐘を鳴らした。さらに米国の資金で中国製ワクチンを購入することに否定的な意見を示した。

 米下院外交委員会のマイケル・マッコール筆頭委員(共和党)が13日、COVAXの決定を非難する公式的な声明を発表した。彼は、COVAXが中国製ワクチンを購入することは、中国共産党の影響力を受けたからだと考えている。中国共産党はワクチンを通して儲けようとしているのだという。

 中国製ワクチンの有効性については、中国政府が明確なデータを提供していないため、国際社会で疑問視されている。中国製ワクチンに主に依存しているアラブ首長国連邦、セーシェル、モンゴル、ウルグアイ、チリ、インドネシア、タイなどの国で、感染者数が急激に増加していることが、CNBCの報道で分かった。また、中国製ワクチンを接種した多くの医療スタッフが依然として感染され、死亡に至る場合もある。

(翻訳・吉原木子)