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 中国の親は子どもを有名な小学校へ入学させるため、ほとんどの財産を使ってでもその小学校の校区にある住宅を購入します。しかし今年、苦労して購入した高価な住宅が無意味になり、親たちが大きな損を被っています。

 米ニュースサイト「阿波羅ネット」の14日の記事によると、北京では今年から、有名な小学校は一区に限定せず、数区から生徒を募集する方法に変更しました。そのため、有名な小学校の近くにある住宅を購入したとしても、その小学校に入学できる保証はなく、教育レベルの低い学校に入学する可能性もあるといいます。これが報道されると、それらの住宅が直ちに80万元(約1365万円)値下げされ、校区の住宅バブルが崩壊しました。

 同記事によると、2019年7月、北京西城区にある12.2㎡(約8畳)の古い小さな住宅が360万元(約6000万円)で売られました。このような現象は北京に限らず、全国で起きています。

 有名な小学校の校区住宅は考えられない価格で売られているにもかかわらず、購入する人は絶えません。その理由は、最終的に有名な大学に入り、良い就職先で働くためです。中国では公務員が安定していると考えられており、若者の間で人気の選択肢となっています。

 しかし現在、中国で多くの地方財政が厳しくなり、公務員のボーナスがカットされたり、支給された業績賞金などの返還を求めたりする地方政府もあります。ボーナスは公務員の年収のおよそ4分の1を占めているため、 生活が苦しくなります。昨年に続いて今年も大卒の就職難が続くと見られます。そうなれば、中国の若者の将来はますます厳しくなります。

(新時代Newsより転載)