「核で日本を滅ぼす」という中国の軍事評論動画がこのほど、ネット上で話題となっている。動画の中では「日本が中国共産党(以下、中共)による台湾の武力統一を阻止するなら、日本に対して全面的に開戦し、初戦から日本が無条件に降伏するまで核兵器を継続的に使用する」と言い放った。

 12日、ラジオ・フリー・アジアの公式ツイッターアカウントによると、開設して半年未満の中国オンライン軍事チャンネル『六軍韜(とう)略』が、日本が台湾を守るために協力するなら、核攻撃を仕掛けると主張した。関連動画も掲載された。

 動画では、もし中共の台湾武力統一に日本が介入した場合、たとえ一兵卒、一機一艦の戦力を出動させても、中共は対等に反撃するだけでなく、日本と全面的に開戦し、初戦から日本が2度目の無条件降伏を宣言するまで核兵器を使い続けることを提案した。中共は、日本の戦争に対する忍耐力を攻撃し、戦争の代償を払える余裕がないと認識させることができれば、日本は「うかつに台湾のために出兵できない」としている。

 また、「中国の平和的台頭」を保障するためには、核政策の調整が必要であると説明した。さらに、日本は最近何度も率先して中国人に危害を加えているとし、いわゆる「日本例外論」にも言及した。日本は世界で唯一の被爆国であり、政府も国民も原爆のことをよく覚えているのは、日本がそのような「独特の感情」を持っていたからこそであり、したがって中共の日本に対する核での抑止力は「効果が倍になる」と暴言を吐いた。

 動画の最後に、中共は世界に向けた「核兵器を使用しない」「核兵器を最初に使用しない」という約束から日本を除外したという。これにより、台湾の「統一」を含む中国の内政に軍事的に干渉した場合、必ず日本が降伏するまで核兵器を使用し続けるとし、平和交渉を行わず、尖閣諸島(中国語:釣魚島)と琉球諸島をも回収するという。これをもって日本と世界各国に「厳粛に警告」すると締めくくられている。

 同動画は、11日に『六軍韜略』チャンネルで公開され、これまでに233万回再生されている。ツイッターにも投稿されており、多くのリツイートでネットユーザーの間で話題になった。

 一部のネットユーザーは、「中共が同意しない観点は放送されないので、放送できるということは、少なくとも中共が反対していないことが窺える。しかし確かに、中共は狂気の沙汰と言えるほどの非情な悪魔であることがわかるだろう。21世紀において、人権の価値はすでに世界のほとんどの国や人民に認められている。戦争や特に大量破壊的兵器の使用は、目的を問わず罪悪であり、反人類のものである」と非難した。

(翻訳・藍彧)