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 ベルギーの専門家が11日(現地時間)に発表した調査結果によると、2種類の変異株に同時に感染した90歳のベルギー人女性が、入院5日後に死亡したという。

 BBCの報道によると、この女性は2種類の変異株に感染した後、今年3月にベルギーで亡くなった。専門家らは、この種の事例が記録されたのは今回が初めてであり、稀ではあるが同様の二重感染が発生していると考えている。

 この女性は、英国と南アフリカで初めて発見されたアルファ型(英国型)とベータ型の2つの変異株に感染しており、数回の転倒を経験した後に入院したが、その後、呼吸器症状が悪化し、入院5日後に亡くなった。

 ベルギーのアールストにあるOLV(Onze-Lieve-Vrouwziekenhuis) 病院の首席研究員Anne Vankeerberghen(音訳:アンネ・ヴァンケルベルヘン)博士は、「この2つの変異株は当時ベルギーで流行していたので、女性は同時に2つの変異株に感染したと考えられる。残念ながら、彼女がどのようにして感染したのかはわからない」と述べた。

 懸念されていた2つの変異株の同時感染が、患者の容態の急速な悪化に関与していたかどうかは、まだ調査中であるとのこと。

 同患者は以前にワクチンを接種していなかった。ウォーリック大学のウイルス学の専門家であるLawrence Young(音訳:ローレンス・ヤング)教授は、「このような感染パターンがワクチン接種の効果を損なうのか、あるいは病状を悪化させるのかについては、さらなる研究が必要だ」と述べた。

(翻訳・藍彧)