(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 中国のある幼稚園児の保護者がこのほど、80年代、90年代に生まれた教員たちに、自分の子供を「童心向党(中国共産党を謳歌するイベント)」に参加させたくない理由を詳しく説明した。同保護者は、「自分は良知を持っており、その一線を越えることはしない」と述べ、ネットユーザーから絶賛された。

 同保護者が幼稚園の先生宛に送ったメッセージのスクリーンショットは5日、海外のソーシャル・メディア・プラットフォームであるツイッターでバズった。メッセージではまず、「安全上の理由から、子供(騏騏)を幼稚園のイベントに参加させないことにした。すでに子供の担任先生(梁先生)に言って休暇を取った」と書かれていた。

 そして、参加しない理由を詳しく説明した。「この(共産)党は政権を取った後、多くの政治的運動を行った。人々は生き延びることができず、中でも私の祖父は3年間の大飢饉の時に餓死した。また、一人っ子政策に従わなかったため、騏騏(きき)が生まれた後、私がずっと党に追われ、1日中3、4百回もの電話で罰金を求められた」

 「私の祖父を殺害し、子供を生む権利を奪った政党が、100周年を祝うイベントに子供を参加させるなんて、馬鹿げている。祖父の怨霊が幼稚園へ説明を求めに行くのではないかと思う。祝賀の雰囲気を壊さないために、子供は2日間の休みを取らせていただき、つまり明日も幼稚園を休む」
 「先生たちに真実を語ったこと、そして先生たちに協力しない親であることをどうかお許しください。先生たちの多くは80年代、90年代以降に生まれた方であり、先輩方は過去の悲しい歴史を教えてくれない」

 同保護者は最後に、「自分はマスコミ出身で、常に良知を持っており、自分の道徳的な一線を越えない」と言った。ネットユーザーは、上記の親が賢明であると称賛すると同時に、真実を語るこのような親の無事であることを願っていた。

(翻訳・吉原木子)