ラベンダー(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 夏になると家の中にたくさんの蚊が入ってきます。安全かつ効果的な方法で蚊に刺されないようにするには、どうしたらいいでしょうか。ここでは、快適な夏を過ごすために蚊よけによく効く植物を紹介します。

 1、蚊連草(蚊嫌草)

 園芸店で「蚊よけ草」「蚊取り草」などの名前で販売されている蚊連草は、「シトロネラール」という物質とレモンの香り成分を放出します。温度が高いほど香りが強くなるので、特に夏場の蚊の撃退に効果的です。蚊連草は、暖かくて日当たりの良い環境を好みます。春、秋、冬は直射日光の当たる場所に置き、夏は適度な日陰にする必要があります。生育適温は10~25℃で、やや酸性から中性の土壌が適しています。

 2、ミント

 ミントの茎や葉は刺激的で清涼感のある香りが特徴で、薬にも使われるだけでなく、蚊取り効果もあります。また、環境変化に対する適応性が高く、日光を好み、乾燥に強いという特長もあります。そのため、水はけのよい砂地の土壌が適しています。生育適温は8~28℃です。

 3、ヨモギ

 ヨモギの茎や葉には、揮発性のアロマオイルが含まれています。その独特の香りは、蚊やハエ、アリなどの虫を寄せ付けないだけでなく、空気を浄化する効果もあります。ヨモギは土壌や温度などの環境に左右されず、とても育てやすいものです。

 4、ラベンダー

 ラベンダーは、その独特の香りによるアロマ効果だけでなく、殺虫効果もあり、ラベンダーで作られたサシェをクローゼットに置いたり、蚊をよけるために寝室に置いたりする人もいます。暑さと湿気を嫌い、涼しくて日当たりの良い環境を好みます。植木鉢やプランターなどには苦土石灰を混ぜた用土を用意し、通気性と水はけを確保します。また、霜の害から保護する必要もあります。

 5、センテッドゼラニウム

 センテッドゼラニウムは、葉の形によって多くの品種に分類され、その多くは蚊やハエが嫌がるにおいを発します。光を好み、秋から冬にかけては日当たりの良い場所や半日陰の場所でよく育ちます。室内に置いたものには拡散光を当てる必要があります。用土は、通気性に富み、ややアルカリ性の培養土が適しています。

(翻訳・玉竹)