米国のIT企業カセヤは3日、ネットワークプラットフォームに対するランサムウェア(身代金要求型の不正プログラム)攻撃を受けたと発表した。今回は米国の短期間における、同種のサイバー攻撃では過去最大規模であり、世界に波及している。これは「巨大で壊滅的なサプライチェーン攻撃」だと分析する人がいた。
AFP通信によると、米クライアント管理システムサービスのカセヤは、攻撃を受けたVSAソフトウェアを使っているクライアントをごく一部に抑えており、影響を受けたのは世界で40社未満と推定した。しかし、サイバーセキュリティ企業であるハントレスラボ社は、カセヤのクライアントのうちの1,000社以上が、影響を受けたと推定した。
ニュージーランド政府のコンピュータ緊急対応チームの分析によると、同攻撃は「REvil(レビル)」と呼ばれるハッカー組織によるものだと判明した。
サイバーセキュリティ企業、エムシソフト社のアナリストであるブレット・キャロ氏は、被害を受けた企業の数はまだ不明だが、史上最大のランサムウェア攻撃であるだろうと述べた。
(翻訳・徳永木里子)