2020年新型コロナウイルス(中共ウイルス、COVID-19)のパンデミックによって、中国の経済成長は停止したが、成長を安定させるという政治的目標から、中国共産党(以下、中共)が大規模な紙幣印刷を始めた。国際決済銀行(BIS)のデータによると、昨年、中国の債務は一時期にGDPの3倍近くに達していたという。
台湾の「自由財経」は6月29日、中国の債務が過去10年間で劇的に増加し、中共が直面する最大の経済危機の1つになっっていると報じた。
同報道によると、2020年の新型コロナウイルスの流行は中国経済を大きく萎縮させた。中共当局が企業への融資を緩和し、大規模な紙幣印刷を開始したため、債務は増加し続け、記録的な水準にまで高騰したという。
国際決済銀行(BIS)のデータによると、中国の債務水準は2020年第3四半期に、GDPの290%に達し、過去最高を記録した。また、2020年上半期に中国の家計債務は約3800億ドル(約422兆円)急増し、米国の増加分のほぼ4倍にあたるため、中国経済はさらに脆弱になっている。
中国の経済作家の判断によると、不動産業界は現在、中国債務の中で最もリスクの高い部分となっており、通販大手アリババグループ傘下のスニン・コム(蘇寧易購集団股分有限公司)と中国不動産開発大手の中国恒大集団も巻き込まれ、影響がさらに続くだろうという。
(翻訳・吉原木子)