イスラエルのヤイル・ラピド外相は6月29日、アラブ首長国連邦(UAE)を初めて公式訪問し、首都アブダビで初のイスラエル大使館の開設式に臨んだ。
ロイター通信によると、新政権が発足したイスラエルのラピド外相は、6月29日から2日間の日程でUAEを訪問した。これは、2020年に両国が正式に外交関係を樹立して以来、イスラエルの公式代表団による湾岸諸国への訪問が初めてとなる。ラピド氏は、アブダビでの大使館事務所の開設にあたって除幕し、UAEとの経済と貿易に関する協定に署名した。ドバイのイスラエル領事館の開設式にも臨んだ。
同報道は、パレスチナとの中東和平交渉を長年にわたり妨害してきたにもかかわらず、ラピド氏のUAE訪問は外交上の突破口になったと報じた。
ラピド外相は、「イスラエルは、すべての隣国と平和に付き合いたい。我々はどこにも行かない、中東は我々の家だ。ここに留まる。当該地域のすべての国にこのことを認めるよう、私たちとコミュニケーションをとるように呼び掛ける」とアブダビの大使館事務所の開設式で述べた。
(翻訳・徳永木里子)