カザフ人権団体「アタジュルト(祖国)」のユーチューブ(YouTube)チャンネルは6月15日、ポリシー違反という理由でブロックされた。
ロイター通信によると、「アタジュルト」は2013年と2018年にそれぞれ2つのチャンネルを開設したという。最初のチャンネルは同団体の創立者であるセリクジャン・ビラシュ氏の名前で開設し、合計1万本以上の動画をアップロードし、1.2億回以上の再生回数を記録している。動画の一部は、新疆ウイグル自治区で失踪した家族の証言がある。同団体のチャンネルにある12本の動画は、過去2ヵ月間に「ネットいじめ・嫌がらせ」のポリシーに違反したとして指摘され、6月15日にチャンネルはブロックされた。
同チャンネルの管理者はロイターに、動画のブロックについて苦情を申し立てた後、一部の動画は回復したが、他の動画がブロックされ続いている理由は、説明されなかった。
ユーチューブは6月18日、同チャンネルのブロックを解除したが、チャンネルの管理者に動画内の身元を不明確に処理するよう要求したという。「アタジュルト」は、動画の信憑性に影響を与える恐れがあるため、協力しないと示した。チャンネルはさらにブロックされる可能性があることを考慮し、動画サイト「オディシー(Odysee)」にコンテンツをバックアップすることにした。
(翻訳・徳永木里子)