中国共産党(以下、中共)創建100周年を祝う大型イベントが、6月29日に北京で行われる予定だったが、稀なことに1日早く行われた。米国在住の実業家、郭文貴氏は6月27日、北京の軍人将校が軍事クーデターを計画し失敗したという情報を流した。
6月28未明、「北京日報」の公式ウェイボー(微博、Weibo)は、6月29日に開催される予定の党創建100周年の祝賀行事を、都合により6月28日に変更する、と北京市公安局からの通知を発表した。
公告には、急遽予定を変更した理由は明記されておらず、6月28日午前6時から公演終了までの間、公演関係者識別カードを持っている車両や人以外は通行禁止と書いてあった。
郭文貴氏「党創建100周年の前夜に、北京でクーデター未遂」と暴露
米国に亡命中の中国の富豪、郭文貴氏は6月27日のライブ中継で、党創建100周年記念式典の当日にクーデターを起こすことを密謀していたのが発覚し、薛(せつ)という苗字の将軍を含む300人以上の軍人が逮捕されたと明かした。
郭文貴氏は「北京の一部の将校が、7月1日の祝賀行事に中共の指導者が出席した際に、刺殺することを画策していた」と語った。中共の最精鋭の特殊部隊「雪豹(ゆきひょう)突撃隊」も同クーデターに関与したという。
郭文貴氏によると、同軍事クーデーターの密謀が発覚したことにより、300人以上の軍人が逮捕された。薛という将軍の部下には、新中国連邦の旗を持った者が見つかったという。
現時点で、郭文貴氏がいうクーデターの真偽は、まだ確認できていない。
220台の軍用車両が北京国家体育館に配備
このほど、ネットユーザーが投稿した動画には、軍人を満載した大型軍用車両が220台以上、祝賀イベントの会場となっている北京市国家体育館に次々と入って行く様子が映し出されている。
ネットユーザーが6月19日に投稿した動画によると、軍用車両にいた軍人らは銃を持っており、迷彩服を着ているという。北京市国家体育館はずっと明かりが付いている。「同軍人たちはみな7月1日の祝賀イベントの警備をしているのではないか」と推測するネットユーザーもいる。
(看中国記者・苗薇/翻訳・藍彧)