中国国家安全部の董経緯副部長の米亡命事件の内幕を最初に明かした蒋罔正氏はこのほど、弊社の独占インタビューで、来年の中国共産党第20回全国代表大会での、政治局常務委員会のメンバーの変動を打ちあけ、習近平氏が次期の国家主席ではなくなると述べた。
蒋氏は、「杭大秘書団(注)」から流出した一説では、習氏がもはや国家主席ではなくなり、中国共産党の中央委員会総書記兼中央軍事委員会主席になると明らかにした。上海市党委員会書記の李強氏が、李克強氏の代わりに国務院総理に就任。 李克強氏が全国人民代表大会(全人代)の主席に就任。趙楽際氏が中国人民政治協商会議(政協)の主席に就任。丁薛祥氏が王滬寧氏に代わって政治局委員になる。陳敏爾氏が中央規律検査委員会(中規委)の書記に就任。胡春華氏は国務院第一副総理を務める。
蒋氏は「この説が本当かどうかはコメントしないが、とりあえず置いておいてください」と語った。
蒋氏は「習近平氏の再任は絶対に問題ないが、彼の健康状態が2027年まで持ち堪えられるかが、唯一の問題になるのだ。彼の健康状態について、信頼できる情報筋によると、尿酸値が非常に高いことはもう秘密ではなく、周知の事実である」と解釈した。
国家主席を誰が引き継ぐかについては、蒋氏もわからないという。
注:杭大秘書団は、特別なグループで、第18回全国代表大会以降、落馬したが、かつてトップ層幹部の秘書のポストを務めていた者達を指す。
(翻訳・徳永木里子)