世界的なチップ不足により、ノートパソコンやプリンター、スマートフォンなどの電子製品の価格が上昇している。
「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙は22日、キーパ社のデータを引用し、アマゾンのトップセラーとして掲載されているエイスース社ノートパソコンの価格が900ドルから950ドルに、ヒューレット・パッカード(HP)社の人気クロームブックは、6月初旬の220ドルから250ドルに値上げしたと報じた。
米国に本拠のあるAXA(アクサ)グループの資産運用会社アライアンス・バーンスタインによると、HPは1年以内に個人消費者向けPCの価格を8%、プリンターの価格を20%以上引き上げたという。HPのCEOであるエンリケ・ロレス氏は、値上げの原因は部品の不足によるものであり、コスト上昇の影響により、さらに価格を調整する可能性があると述べた。
チップの価格上昇を受けて、業界関係者は、チップの構成要素であるシリコンウェハーや、ウェハーの製造工程で使用される樹脂や金属など、さまざまな材料のコストが上昇していると述べた。
電子部品産業協会(ECIA)のチーフアナリストであるデール・フォード氏は、原材料費の上昇は一時的な現象ではなく、価格は今後も上昇していくだろうと述べた。
(翻訳・吉原木子)