アメリカで、障がい者のスマホを強奪した強盗犯は、すぐさま隣にいた青年にスマホを取り返された上、近くで撮影していたテレビスタッフに犯行の一部始終を撮られました。
6月11日午前、アメリカ・ニューヨーク市にあるマンハッタンセントラル・パークで、脚に障がいのある女性が湖畔のベンチに座り、スマホを操作していました。その時、遠くから歩いてきたパープルのフーディと帽子を着用した男が、女性の座るベンチの後ろに回り、スマホを強奪しようとしました。
女性はスマホを奪われまいと握り締めたまま立ち上がりました。しかし、男は力ずくでスマホを奪い、女性を拳で殴って、一目散に逃走しました。被害者の女性は脚が不自由な為、自由に走ることができず、片足で一歩進むのが精一杯でした。スマホを奪われても、追いかける事もできず、どうすることもできなかったのです。
そこへ丁度、犬の散歩をしている二人の女性が通りかかりました。スマホ強盗を見ていた彼女たちは、犯人が自分のところに走ってきたので、足でひっかけてつまずかせようとしました。しかしうまくできず、強盗犯は公園の入り口の方へ走って行きました。二人の女性は「スマホ泥棒だ!」と大声で叫びました。
叫び声を聴いたのは、隣の芝生で話しをしていた数人の法輪功学習者でした。その中の金髪の青年が勢いよく芝生から飛び出し、公園の入り口の方へ走っていく強盗犯を猛然と追いかけ、捕まえると同時にスマホを取り返しました。青年のおかげでスマホは持ち主の女性に無事返りました。
周りの人たちの拍手喝采を受け、「ヒーロー」と讃えられた青年は、在米ロシア人のPavel Tiguntsev(25)さん。彼は他の法輪功学習者たちと煉功を終え、芝生で話をしていたところでした。
「ヒーロー」に捕まった強盗犯はその場を逃げ、姿をくらましました。ところが、この事件が起こっている間、隣で番組の撮影をしていた新唐人テレビのスタッフたちは、その一部始終を撮影していました。通報を受け、現場に駆けつけた警察は、新唐人テレビのスタッフに事件映像の提供協力を求めました。
愚かな強盗犯は何も手にできず、罪だけが明るみになって、逃げても直ぐに捕まる身となってしまったということです。
(翻訳・常夏)