米国のゴードン・チャン氏(中国問題専門家、作家)は「中国共産党(以下、中共)諜報当局のトップである国家安全部の董経緯副部長が米国に亡命し、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)や中国のスパイに関する情報を米政府に提供しているという噂が事実であれば、一夜にして習近平氏が交代させられ、さらには中共を崩壊させる可能性がある」と述べた。
2001年に『The Coming Collapse of China(意訳:中国崩壊寸前)』を著したゴードン・チャン氏は19日、Newsmax TVとのインタビューで、中共国家安全部の董経緯副部長が米国に亡命したことについて、「これは衝撃的で、米中関係を断裂するような出来事の連鎖につながる可能性がある。北京側は、このニュースでパニックになっているようだ」と述べた。
チャン氏はまた、「パンデミックがどのようにして始まったかにかかわらず、中共が意図的に新型コロナウイルスを海外に広め、(ウイルスの)伝染性を偽って報告し、中国からの入国者を受け入れるよう各国に圧力をかけたと信じている」と述べた。
董経緯氏は習近平氏と密接な関係にあるため、董氏の離反が事実であれば、習氏が一夜にして交代させられ、失脚するという運命を招き、さらには中共の崩壊につながる可能性があると、チャン氏は考えている。
チャン氏は、「これは極めて重要であり、確実に中共の政治体制を断裂できるからである。習氏は董氏の離反で非難され、責任を追及されれば、一夜にして新たな支配者が出現する可能性がある。さらに、中共の安定性が失われてしまう恐れがある」と述べた。
(翻訳・藍彧)