韓国のパスポート(パブリック・ドメイン)

 韓国から31人の観光客が4日、北京国際空港に到着した。中国に入国してすぐにホテルに送られて21日間の隔離を受ける。防疫ホテルのスタッフは、パスポートのコピーが必要だという理由で、一行のパスポート(旅券)を集めた。その後、「パスポートを誤ってゴミとして処分した」ことが発覚した。

 北京の外交筋によると、パスポートは韓国から持ち込まれたため、消毒するのにビニール袋に入れられていた。しかし、スタッフがゴミだと勘違いして、大きなゴミ袋に入れて捨ててしまったという。

 在中国韓国大使館はこれは馬鹿げた集団事件であるとし、直ちに中国外務省に口頭と書面で抗議した。中国側はその後、口頭で謝罪し、31人の隔離費用約150万ウォン(約14.6万円)を全額免除し、ビザを再発行することを約束した。

 「韓国日報」紙は「一行の旅行者の中には今後、米国などに飛ぶ予定がある者もいる。元のパスポート上の米国ビザもすべて廃棄されたことになる。パスポートが再発行されると、パスポート番号が変わるので、大変迷惑になるだろう」と指摘した。

(翻訳・藍彧)