ロシア国防省は21日、記者団に対し、米露首脳会談(サミット)の前に太平洋で行われた、ロシア太平洋艦隊と海軍航空隊の軍事演習が、ソビエト時代以来最大であると語ったが、サミットとの関連性を否定した。
露スプートニク(通信社)の報道によると、10日、千島列島から南東2500海里(約4600 km)にある太平洋海域で、20隻もの水上艦、潜水艦、支援船が遠海での演習に参加した。仮想の敵空母攻撃グループに対するミサイル攻撃の検出、対峙、発射を演習したという。
今回の軍事演習はソビエト時代以来最大のものであるとされ、このような大規模演習はアメリカおよび他の国に対して、ロシアの太平洋での権利を宣告していると見なされる。
英紙「デイリーメール」は、「バイデン大統領とプーチン大統領の会談前に行われた演習は、ロシア側が世界に見せるためであろう」と述べた。
しかし、軍事専門家で地政学問題アカデミー会長であるコンスタンチン・シブコフ氏は、今回の演習がサミットとは無関係であると考えている。なぜなら、軍事演習は少なくとも1年も前に計画する必要があり、サミットはたった最近2カ月前に決まったからである。
ロシア国防省の公式YouTubeチャンネルの動画:
(翻訳・吉原木子)