岸信夫防衛相は16日、テレビ会議形式による東南アジア諸国連合(ASEAN)拡大国防相会議(ADMMプラス)に参加した。
岸氏は中国共産党の東・南シナ海での覇権的な動きを取り上げ、「台湾は東シナ海と南シナ海をつなぐ位置にある。台湾海峡の平和と安定は、地域のみならず、国際社会にとって重要だ」と強調した。
岸氏はまた、中国共産党が今年2月に公布した『海警法』に言及した。同法には、あいまいな適用海域や武器使用権限等、国際法との整合性の観点から問題がある規定を含むと指摘した。更に、「『海警法』は関係国の正当な権利と利益を損なうものであってはならない」と強調した。
同氏は「自由で開かれたインド太平洋」を実現するために、共通の価値観を持つ国々との安全保障協力を推進すると表明した。
(翻訳・吉原木子)