茂木敏充外相は15日の記者会見で、台湾に続き、ベトナム、インドネシア、タイ、フィリピン、マレーシアの東南アジア5カ国に新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)ワクチン(AZ)を無償で提供することを発表した。
茂木氏はまた、台湾とベトナムを追加して無料提供を検討していると述べた。これに対し、台湾外務省の欧江安報道官は、感謝の意を表明するとともに、ワクチンが一日も早く台湾に到着するよう、日本側と緊密に連絡を取り合っていきたいと述べた。
茂木氏は、東南アジア5カ国を選んだ理由として、主に東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本の緊密な関係と、日本が提唱する「自由で開かれたインド太平洋」構想を実現するために、これらの東南アジア諸国は日本にとって重要であることに言及した。
中国共産党は新型コロナを利用して、「ワクチン外交」で、東南アジア諸国を仲間にしようとしてきた。ベトナムは当初、拒否していたが、国内の感染状況が深刻になったのにつれて、ワクチンが大幅に不足する事態に直面している。日本がこの度、ベトナムに手を差し伸べるのは、中国共産党に対抗する狙いもあると考える人もいる。
(翻訳・吉原木子)