中国共産党政権は、香港人から集会や言論の自由を奪った。香港人の声を強引に抑制し、かつて香港で行われた民主化抗議運動についての記念活動を禁止しようとしている。しかし、世界中の香港人が大規模な支援活動を開始した。世界22カ国、52都市の香港人が集会やパレードなどの記念活動を行い、香港への支援や中共政権に対抗するよう呼びかけている。
アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパのイギリス、ドイツ、デンマーク、ノルウェー、ポーランド、ウクライナ、アジアの日本、韓国、台湾など世界52都市で、「6.12水のように再集結」という活動が進行されている。それぞれ集会、デモ、展示会やシンポジウムなどを開催し、香港民主化運動で唱えられた「光復香港,時代革命(日本語訳:香港を取り戻せ、時代の革命だ)」というスローガンと、「五大要求」という訴求が再び呼び起こされた。
アップル・デイリーによると、ロンドン、バーミンガム、エジンバラ、マンチェスター、リバプールなど、英国の合計10の都市で記念活動が行われた。そのうち、ロンドンの集会には1000人以上が参加したという。
立場新聞によると、カナダのバンクーバーで、800人近くの人々がネット上の呼びかけに応じ、(民主化運動の学生が黒い衣服を着ていたため)黒ずくめの服を着て、バンクーバー美術館の露天広場に30分間静かに立った。彼らは「香港文化を守り、極権に対抗する」「612香港人覚醒記念日」「光復香港、時代革命」などの横断幕を掲げていた。
英国に亡命している羅冠聡元立法会議員は、2年前の6月12日に、香港金鐘での催涙ガスと銃撃の経験を振り返った。彼は香港を離れた香港人に対し、「私たちは贅沢といえるほどの自由を持っている。私がやっているすべてのことは、一刻も早く香港に帰るためだ。これこそ、海外にいる香港人の使命だ」と語った。
今回の活動の主催者である劉祖廸氏はインタビューで、これほど多くの声を上げた香港人に非常に感動させられたと述べた。彼自身は何度も逮捕され、襲撃に遭い、指名手配になったことがあるが、後悔はなく、共産党をも恐れていないという。そして、「この道を歩き続ける覚悟を強めた」という強い決意を示した。
(翻訳・吉原木子)