「六四天安門事件」についての中国の若者(女性)のスピーチ動画が12日、インターネットで拡散されました。多くの反響を呼んでおり、「中国共産党(以下、中共)の肝っ玉を割るような(命が大きな危険にさらされているたとえ)演説だ」と称賛するコメントも見られます。
https://youtu.be/zj9lfuKrqCQ
以下はスピーチの内容です。
「もし、当時(六四運動で亡くなった人々)の英霊を思い起こす人すらいなくなったら、それこそ我々中華民族の希望がなくなる時です。両親からは、私が彼らの志を受け継いでいるのだと教わりました。もし私が彼らの志を受け継いでいるのなら、六四運動の精神は、まだ途絶えていないということになります。
今日、私がここに立っているのは、六四運動の精神を受け継いでいるからです。時代は、すぐには変わらないかもしれません。中共の暴政に対して我々ができることは、諦めずに彼らの醜い行為を世界に暴露し続けることです。中共が情報を封鎖するのは、自らの犯した血まみれの罪をよく知っているからです。その罪が世界に暴露されるのを、極度に恐れているのです。我々はこのことを、はっきりと認識していなければなりません。
いくら強力な独裁政権であっても、国民が街頭に出て自由と民主主義を叫べば衰退するのです。彼ら(中共政権)は、このことを分かっているのです。彼らが覚えているなら、我々に忘れる理由があるでしょうか。
我々が绝えず(六四運動を)伝承し、思い起こしているのは、中国の民主化のために奮闘している良心的な人々がいて、過去にも現在にも、そしてこれからも大勢いるのだということを全世界に知らせるためです。
我々は、六四運動の第2世代です。我々がキャンパスや教室で、周りの友人やクラスメート、先生方に六四事件の経緯や中国の人権問題を伝えつづけることで、中国の民主主義と自由の未来に貢献することができるのです。
我々の両親の世代も諦めていませんので、ぜひ第二世代とともに頑張って下さい。 我々のたゆまぬ努力が、やがて実を結ぶと信じています。 真の民主主義と自由の光が、いずれ我々を照らしてくれることでしょう。 ここに改めて、1989年に中国の民主主義と自由のために犠牲になった英霊たちに、心からの敬意を表します」
上記のスピーチ動画は2018年に撮影されたものですが、中共によって悲惨に虐殺された若者たちを追悼し思い起こすため、「六四天安門事件」が今年で32周年を迎えた今も、ネットユーザーによって広く伝えられています。
「これこそ中華民族子孫の気迫です!」「正義の声が中共の偽装を暴きました」「代々絶えず伝承すれば、やがて黎明がくるだろう」「洗脳された小粉紅(注)らとは、天と地ほどの差があります、いいね!します、中華民族にはまだ希望があります」など、ネットユーザーから多くの称賛の声が寄せられています。
注:小粉紅(しょうふんこう、シャオフェンホン)とは、中国語では「ピンクちゃん」に等しく、「未熟な共産主義者」という意味。
(翻訳・藍彧)