現地時間6月13日6時30分頃、湖北省十堰市(じゅうえんし)張湾区艶湖住宅地で、天然ガス爆発が発生した。付近の野菜市場が全焼し、多くの人が瓦礫に埋められ、144人が死傷した。そのうち、37人が重傷、12人が死亡した。
地元メディアの報道によると、被害を受けた野菜市場は規模が大きく、爆発発生時はすでに買い物客や朝食を食べる人でにぎわっていたという。目撃者によると、野菜市場にあるレストランで朝食を食べようとしていたが、市場に着く直前に突然、大きな爆発音が聞こえて、市場全体がひっくり返された。瞬く間に、レンガと瓦礫が空を飛び、飛んできたレンガが自身に当たりそうになったという。
ネットユーザーが投稿した動画によると、被爆された地域は半径100メートル以上で、建物の1階全体が爆破され、多くの人が瓦礫の中に埋められている。動画を撮影した男は「第41工場の野菜市場の1階全体が崩壊した。その下に何人が埋められているのかまだわからない。被害が深刻だ」と述べた。
公式メディアの報道によると、6月13日、習近平総書記は「負傷者の救助に全力を挙げ、できるだけ早く原因究明と責任追及を行う」と指示したという。習氏はまた、最近、全国の多くの地域で生産安全事故、学校安全事件が多発したことを受け、重大な突発事件の発生に備え「社会の安定を守り」、「党創建100年に際し、良好な雰囲気を作り出さなければならない」と強調した。李克強総理も同時に、重大な事故の発生を抑制するよう求めている。
最近、中国では死傷事故が多発している。河南省鶴壁市で4日に鉱山災害が発生し、8人が死亡した。安徽省安慶市で5日、ある男性がナイフで通行人を刺し、15人が負傷、5人が死亡した。7日、上海の復旦大学に勤める教師が、解雇への不満という疑いで、ナイフで同学院党委員会書記を刺殺した。 12日には貴州省貴陽市で化学ガス漏れ事故が発生し、3人が負傷、8人が死亡した。
(翻訳・吉原木子)