米国飛天大学人文学部準教授 章天亮 博士(イメージ・YouTubeスクリーンショット)
共産党は二十世紀後半から、西側諸国で左派として様々な活動を行いました。
冷戦後、アメリカはソ連との技術競争に遅れないよう、教育機構に大量の資金を投入しました。アメリカ国防省やアメリカの大手企業も教育部門に投入したので、大学と政府軍の間には綿密な関係が結ばれました。その結果、アメリカの多くの教授は政府のシンクタンクとなり、政府にアイデアを提供します。もし左派が教育部門に浸透することになれば、次の世代が影響を受けるだけでなく、アメリカの公共政策全体が左の方向に向いてしまいます。
2006年、ある教授が一つの調査をしたところ、50%の米国の教授が自分は左派であると認めました。同様の調査を一般社会で行ったところ、その結果は20%でした。つまり、アメリカの教育部門は全面的に浸透され「左派」の手中に落ちたわけであります。
教育が1つ目の舞台なら、2つ目の舞台はメディアです。メディアが大衆にどのような情報を提供するか、大衆にどういう情報分析を与えるか。これも非常に重要です。メディアは社会の世論を左に誘導しています。
現在のアメリカのメディアを見ればわかりますが、全面的に「左曲がり」です。CNN、ABC、NBC、VBSなど、影響力の大きいメディアはほとんど陥落しました。つまり、アメリカのいわゆる主流メディアほとんど左派にコントロールされているということです。
3つ目の領域は芸術である。ハリウッドのような世界は「左派」の大本営とも言えます。
したがって、教育・メディア・芸術が「左派」に浸透された3大部門です。
トランプは「保守主義」の旗を立て、保守者に歓迎される。
以前、サンフランシスコのベイエリアに来た時は、教育の視点から切り込みましたが、今回は芸術に関して話します。実際は、時間をかけて徐々にアメリカ人民の多くの思想を左曲がりにさせました。現在、アメリカでは、自分は神様を信じていると公に言えないのです。キリスト教信者であっても、家の玄関に神様の装飾を飾ると何となく恥ずかしく思うそうです。反対に、LGBT*の支持者、高福祉社会をの支持者、また政府の権力拡大の支持者は声高に自身の主張を叫んでいます。
今回のアメリカ大統領選でトランプが勝利したのち、ある現象が明らかになりました。多くのアメリカ人は、心の中で「保守主義」の理念を保っています。ただ、みんな口に出さないだけなのです。
トランプが「保守主義理念」という旗を立てたとき、大勢の人が旗の下に集まりました。大統領がそれを口に出せば、その下の人々も発言します。ここが肝心なところです。ある社会の堕落は関与者の堕落だけではなく、よそでものを言わない者は邪悪に対して沈黙を保つ同盟者になります。ですから、今のアメリカは確かに保守主義思想を改めて台頭する機会であると思います。あるチャンスであるかもしれないと思います。つまり、我々はこの機会を全面的に共産党を反省します。昔の左派の理念は一体どういうことでしたか?共産党ってどういうことですか?今はいいチャンスだと思います。
特に「大紀元時報」が最近「共産主義の最終目的」**という本が出てきました。この本の出版は偶然のものではありません。今の形式ここまで発展してきましたから、共産党を反省する時期に来ました。人類はみんな共産党は倒れた、もうないだ。東ヨーロッパの共産党はもう終わりだと思っています。中国大陸は表は共産党だが、実は資本主義よりも資本主義の政権だと思う人がいます。実際は共産党は知らず知らずの内に全世界の各方面に浸透したのです。
共産党は表では政権であり、あるイデオロギーだと思われますが、実際共産党はお神様を反対する者です。全世界に共産党みたいに公にお神様を反対すると言い出す組織はほかありません。つまり、人々に伝統を背けます。お神様を要らないとき、お神様はあなたを要りません。ですから最後のこの正邪対決にあたって、お神様を信じなければ、お神様からは救済されません。特にヨハネの黙示録***に書いた通り、お神様を信じない者、殺人者、嘘つき、淫乱者などは滅びる危険にさらされますと。
ですから本当は我々は共産党の罪悪を反省しています。皆さんにチャンスがあれば「共産主義の最終目的」という本を読んでください。今はいいチャンスです。共産党の手法は隠蔽しすぎて、この系列の書籍を通じて、共産党の罪悪、その最終目的は何なのか、はっきりと解釈しています。
(本文は個人の立場と観点のみを代表する)
*LGBT:女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ、Gay)、両性愛者(バイセクシュアル、Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)の各単語の頭文字を組み合わせた表現である。(ウィキペディア)
**「共産主義の最終目的」:「共産主義の最終目的」は「共産党に関する九つの評論」編集部が発表した最新の評論である。共産主義の最終的な目的は人類を破壊することであり、民主社会はいまだこれに気付いていないと警鐘を鳴らした。文化面と道徳面における共産主義による浸透と破壊を暴露するとともに、人類の文化の大切さ、伝統を重んじることの大切さを説いている。(ウィキペディア)
***ヨハネの黙示録:『ヨハネの黙示録』は、『新約聖書(クリスチャン・ギリシャ語聖書)』の最後に配された聖典であり、『新約聖書』の中で唯一預言書的性格を持つ書である。(ウィキペディア)
(文・章天亮 / 翻訳・時葦瑩)