トランプ前大統領はかつて、「マラリアの薬であるヒドロキシクロロキン(HCQ、商品名プラケニル)は、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)に対する非常に優れた、治療薬だ」と発言したが、嘲笑された。しかし、最新の研究では、ヒドロキシクロロキンは重症のコロナ患者の生存率を2倍にすることができると確認された。
最近、米ニュージャージー州のセントバーナバスメディカルセンター(SBMC)で行われた255人の患者を対象とした研究では、ヒドロキシクロロキンが重症患者の治療に確かに優れた効果があり、生存率を2倍に高めることができると明らかになった。同研究は、5月31日に医学雑誌の「medRxiv(メドアーカイブ)」サイトに掲載された。
ヒドロキシクロロキンが、新型コロナウイルスに対する予防・治療に有効があることが証明された後、トランプ氏のシニアアドバイザー、ピーター・ナヴァロ氏はアンソニー・ファウチ博士と左派メディアを非難した。ナヴァロ氏は「ジョン・バーマン氏(CNNキャスター)、CNNとファウチ氏の手は血で染まっている。(もしヒドロキシクロロキンが使われたら)5万人以上のアメリカ人が今も生きているだろう」と述べた。
昨年の夏、ナヴァロ氏は国家戦略備蓄に保管されている6000万錠のヒドロキシクロロキンを配布しようとしたが、米国食品医薬品局(FDA)からの緊急認可がなかったため、できなかった。この結果になってしまったのは、国立アレルギー・感染症研究所(NIAID) 所長であるファウチ氏の発言が、果たした役割は計り知れないだろう。
トランプ政権は結局、緊急認可を得ることができず、その上、ジョン・バーマン氏を初めとする、CNNキャスターやファウチ氏などの医療専門家から反対・非難・攻撃されていた。
米国に亡命した中国のウイルス学者・閻麗夢(えん・れいむ)博士は去年7月末、中国共産党、WHOと多くの研究開発機関、製薬会社の莫大な利害関係が絡んでいるから、WHOと権威的な専門家がこの薬品を認めないと語った。
(翻訳・徳永木里子)