中国共産党(以下、中共)第20回全国代表大会に向け、「習家軍(習一派の軍)」の人事異動が注目されたほか、習近平の妻である彭麗媛氏の状況も中共の政局的変化を見抜く窓でもある。
香港メディア「明報」9日の報道によると、彭麗媛氏は軍人のステータスを持つ文官として、中共の公式メディア、中央テレビ(CCTV)のニュースでは、少なくとも副国家主席の待遇を受けているという。
報道によると、7日のCCTVで放送したトップニュースは、中共政治局常務委員の栗戦書氏が主宰する全国人民代表大会常務委員会の開会式であり、続いては彭麗媛氏による「結核によるエイズ死亡者の撲滅」をテーマにしたWHOビデオ会議の開会式での演説であったという。3つ目のニュースは、胡春華副総理が主宰する「中国国際貿易促進委員会(CCPIT)」の初めての全体会議であった。
同報道によると、中共の公式メディアの報道も職務等級によって序列されており、必ずルールに従わなければならないという。つまり、彭氏の正式なステータスは副国家主席ということになる。
(翻訳・藍彧)