ルーマニア議会は8日、同国政府で4月15日に通過した通信ネットワークとインフラを規制する法案を可決した。同法案は、中国の通信機器大手ファーウェイ(華為技術)がルーマニアの5Gネットワーク構築に参加することを、事実上禁止したものと見なされる。
汎ヨーロッパメディアネットワークであるEURACTIVによると、同法案は8日に元老院(上院)で可決された。法案は、通信会社が国益に関わる通信インフラや5Gネットワークのための技術、設備、ソフトウェアを提供するには、同国の国防最高会議(CSAT)から「ライセンス」を取得する必要があると規定している。
「これは、中国とファーウェイが、ルーマニア政府と5Gパートナーになる可能性から除外されたことを意味する」と、ルーマニアのパーヴェル・ポペスク下院議員は記者団に語った。
同法案は代議院(下院)での可決まで1ヶ月を切っているが、正式な法律になるには、ルーマニア大統領であり、CSAT議長でもあるクラウス・ヨハニス氏の署名が必要である。
(翻訳・徳永木里子)