世界保健機関(WHO)の顧問であるジェイミー・メッツル氏(Jamiemetzl, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons)

 米シンクタンクの大西洋評議会の上級研究員であり、2月に武漢ウイルス研究所の現地調査に同行した世界保健機関(WHO)の顧問でもあるジェイミー・メッツル氏は7日、FOXニュースのインタビューで、「WHOが武漢で行った2週間の調査は、中国共産党によって操作され、高度にコントロールされていた」と述べた。「あれは(独立した)国際的な調査ではなく、WHOが独立した組織として調査したものでもないため、その調査結果は衝撃的なほど不完全なものだった」

 メッツル氏は「中国共産党は、ウイルスサンプルの廃棄、発生記録の隠蔽、中国研究者の声を押し殺し、発生について最も基本的な質問をした市民ジャーナリストを投獄したなど、今日まで大規模な隠蔽を行っている」と述べた。

 同氏は「我々の知る限りでは、もうすぐ別のパンデミックまたはウイルスの変異株が発生するだろう。もし我々が最大の問題を把握して対処しなければ、不必要なリスクを負うことになるだろう。これらの問題に根本から取り組まなければならない。そのため、難題に取り掛かり、関連するデータを追跡する必要がある」と話した。

 同氏はさらに、中国共産党が協力しない場合には、米国は同盟国と並行して調査を進める可能性も含め、ウイルス発生状況を全面的に調査する必要性を強調した。

(翻訳・徳永木里子)