シカゴは「風の街(Windy City)」と呼ばれ、米国中西部の交通の要衝であり、金融の重要拠点の一つです。世界的に知られる都市ですが、今日では最悪の「ネズミの都市」です。
アメリカの害虫駆除会社「オーキン(Orkin)」が発表した「ネズミが出没する都市トップ50」で、6年連続の第1位。そんなシカゴでは、その解決に猫の手も借りています。
シカゴの動物保護団体「ツリー・ハウス・ヒューメイン・ソサエティ(Tree House Humane Society)」は、2012年から「働く猫(Cat At Work)」というプログラムを始めました。動物保護施設で健康な野良猫を選び、病気を防ぐワクチンを接種し、去勢または避妊手術を行いました。そして必要に応じ、毎月約10-15匹程度を街に放つのです。これまでに約1,000匹の野良猫が、シカゴの街に放たれました。
住民によると、猫が「出勤」する以前には、外出時にネズミが足元を走っていくのをよく見かけたそうです。しかし猫の「出勤」以来、実際に猫がネズミを捕まえたのをほとんど見かけていないにも関わらず、ネズミを見かけることがなくなったといいます。これは、猫のフェロモンがネズミを追い払うことができるからだそうです。
(翻訳・玉竹)