超音速飛行機(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 アメリカの航空機開発製造会社ブーム・テクノロジー社(Boom Technology)は、2029年を目標に超音速旅客機の開発に挑戦しています。同社の短期目標は旅客機の移動速度を現在の2倍にすることです。さらに長期的な目標として、乗客を4時間以内に世界中のあらゆる目的地に送り届けることを表明しています。

 航空関係の報道機関であるフライト・グローバルによれば、同社が開発している超音速旅客機は65~88の客席を有し、500以上の大洋横断ルートを飛行する予定です。また、燃料の消費量はそのままに、現在の亜音速商用機の2倍以上となる巡航速度マッハ2.2で飛行することが可能になります。

 同社の創設者でCEOでもあるブレイク・ショール(Blake Scholl)さんは、「超音速旅客機が完成すれば、これまで8時間かかったニューヨーク、ロンドン間は3時間15分、同様に15時間かかったロサンゼルス、シドニー間は8時間半で結ぶようになる」と語ってくれました。

 現在、ブーム・テクノロジー社は超音速旅客機製造のため、すでに60億ドル(約6540億円)のオーダーを受け、開発に取り組んでいます。

(翻訳・徳永木里子)