袁克勤教授の息子・袁成驥氏(真ん中)(写真撮影:看中国/神谷)

 「袁克勤教授を救う会」は、中国で不当逮捕された袁克勤教授の釈放を呼びかけ、31日午後衆議院第2議員会館で緊急記者会見を開いた。

 北海道教育大学教授を務めていた袁克勤氏は2019年5月29日、中国・長春市で中国国家安全部に拘束された。

 中国外交部の汪文斌報道官は2021年4月22日、「スパイ容疑で国家安全部門が法に基づき調べた結果、犯罪事実を包み隠さず自供し、罪状と証拠が確かなものである」と発表した。しかし、起訴された袁克勤氏の具体的な犯行や健康状態については一切触れていなかった。

 袁克勤氏の研究仲間と友人たちはこの状況を深く憂慮し、袁克勤氏が拘束されてちょうど2年という節目に、中国政府に対し、一日も早く同氏を釈放するよう訴え、記者会見を緊急開催した。

 袁克勤氏は1955年中国吉林省で生まれ、1983年中国吉林大学歴史学部を卒業し、1990年一橋大学大学院法学研究科で博士課程を修了した。袁克勤氏は北海道教育大学で教授として東アジア国際政治史を担当した。2019年5月、母の葬儀のため中国に帰国した時、中国警察に逮捕された。

(看中国記者・黎宜明)