フランスのデジタル専門家であるGilles Demaneuf(音訳:ジル・ドゥマヌフ)氏はこのほど、中国共産党(以下、中共)がかつて新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の「第1号患者」と疑われる患者に関して伝えた情報の報道を、インターネットで見つけたと述べた。同患者は2019年9月29日に感染し、すでに死亡したという。
「サンデー・メール」紙も5月30日の報道によると、ドゥマヌフ氏は、新型コロナウイルスの公式サイトを編集している武漢大学生物統計学の教授である宇伝華氏が、2020年初頭の「健康時報」とのインタビューで、自分が編集したサイトには、2020年2月末までに4万7,000人の疑いのある患者として確認した患者が登録されていると、述べた事を紹介した。
宇伝華氏は当時、「これらのデータには、2019年9月29日にコロナに感染した疑いのある患者が含まれている。同データによると、同患者はPCR検査を受けておらず、臨床的には新型コロナウイルスに疑われる症例と診断されていた。同患者は後に亡くなった」と述べた。
宇伝華氏はその後、2019年11月14日にコロナに感染した疑いのある61歳の武漢市民蘇という苗字の女性患者や、2019年11月21日にコロナに感染した疑いのある62歳の武漢市民王という苗字の男性患者、及び12月8日にコロナに感染した数人の武漢市民を紹介した。しかし中共は12月8日になって初めてWHOに「最も初期の症例に関する情報」を発見したと報告していた。
ドゥマヌフ氏はまた、宇伝華氏が「健康時報」のインタビューを受けた日、ちょうど中共当局が新型コロナウイルスに関する情報を封殺する日と同じであったと紹介した。2日後、宇伝華氏は当時の日付が間違っていたことや、12月8日までに疑いのある患者を確認する必要があることなどを理由に、その記事の撤回を求めた。しかし、ドゥマヌフ氏は依然としてその記事と2人の患者に関する情報をネットで見つけた。また、これらの患者の発病日は、公式発表された最初の患者の日付よりも1ヶ月近く早いことも分かった。
(翻訳・藍彧)