中国北西部の甘粛省白銀市で22日に行われた「クロスカントリー大会」では突然の悪天候の中、21人の参加者が死亡したという大惨事で、主催者の汚職が暴露された。
ラジオ・フリー・アジア(RFA)25日の報道によると、同大会は中国共産党白銀市委員会、市政府が主催し、景泰県当局が請け負い、甘粛晟景体育文化発展有限公司(会社)が具体的に運営していた。
地元メディアの関係者はラジオ・フリー・アジアに対し、「2018年以降、同会社が4回連続で大会の開催を運営している。会社の法人責任者は呉世淵である。従業員が20人余りだが、白銀市のマラソン大会をほぼ請け負っている。これまで、呉氏はカントリー大会を請け負うために、経費の3割をキックバックとしてを景泰県の宣伝部長である丁柯涯氏に渡したという噂がある」と明かした。
中国登山協会の情報筋によると、標高2,000メートル以上の高原での長距離走大会は、最低基準でも500人以上のスタッフが参加しなければならない。しかし、今回の大会では9人しか参加しておらず、深刻な人員不足であり、各補給地点の距離も10キロ離れており、非常に危険な状態である。高額なキックバックなどの要因により大会の資金が不足になり、国内の似た同様の試合では人手不足や基本的な物資の不足が浮き彫りになっている。「実は多くの大会で人件費や物質の備えが逼迫している」
(翻訳・徳永木里子)