中国複数の省・市では5月中旬以降、何度も豪雨に見舞われ、一部の川が警戒水位を越えた。2020年と同じく再び洪水に見舞われる恐れがあると懸念されている。中国水利部の関係者は24日、今後洪水発生の可能性を否定できないと表明した。
今年の5月11日以降、中国南部では度々大雨に見舞われた。中国の水文観測所によると、湖南省、江西省、浙江省、福建省、広東省、広西省など9つの省・市の79もの河川で警戒水位を超える氾濫が発生したという。
気象専門家は、江西省中北部、浙江省西部、福建省北部などの局地で、今後、山津波、地質災害、中小河川の氾濫などのリスクが高まっており、災害の事前対策作業をしっかりと行う必要があると指摘した。
6月から8月にかけては、北部と南部を中心に多雨地域があり、黄河の中流域、海河の一部の水系、松花江では大規模な洪水、珠江、太湖、遼河は警戒水位を超える氾濫が発生する可能性がある。長江、淮河では局地的な豪雨・洪水が発生する恐れがある。
一方で、中国の南西部、東北部、江南北西部、江漢地域、新疆ウイグル自治区東北部で、夏季に入るに伴って干ばつが発生する可能性がある。
(翻訳・藍彧)