「六四天安門事件」を記念する香港市民(写真撮影:看中国/龐大衛)

 香港市民支援愛国民主運動連合会は、27日午後に警察から通知を受け、「新型コロナウイルスの感染防止と制御(集会禁止)規則」(第599 G章)に基づき、5月30日の「六四天安門事件」を記念するデモ進行、及びの6月4日にビクトリア・パークで行われるキャンドルライト追悼集会の申請が許可されなかったことを明らかにした。

 これは、香港警察が、同連合会による6月4日のデモ行進とキャンドル集会の開催を、感染対策を理由に2年連続で許可しなかった事になる。

 連合会の常任理事会の招集者である梁錦威(リョンカムワイ)氏は、メディアに対し、すでに公衆集会及びデモ控訴委員会に上訴したと述べた。「一般市民が合法的、平和的、かつ安全な状況の下で、引き続きキャンドルを灯して烈士を追悼し、民主主義の訴求を勝ち取れることを願っている」

 警察が6月4日の集会開催を認めなかったことについて、民主党の羅健煕(ローキンヘイ)主席は、「デモ行進や集会の権利を簡単に妨害してはならない」と強調した。6月4日の集会は香港の民主主義と自由の象徴とみなされていると彼は考えている。

 六四天安門事件の追悼集会は1990年から2019年まで途切れることなく開催されていた。

 また、マカオでも、今年の6月4日の追悼集会に警察の許可が下りなかった。マカオ当局は昨年、新型コロナウイルスの感染防止を理由に集会を禁止した。今年は「大虐殺の責任を追及する」「一党独裁を終わらせる」などのスローガンを揚げ、「権力転覆を煽り、憲法体制を転覆させる」疑いがあるとしたのである。

(翻訳・藍彧)