コンゴ民主共和国東部にある世界で最も活発な活火山の一つであるニーラゴンゴ火山が22日夜に噴火した。火山から大量に噴き出された溶岩で夜空が真っ赤に染まり、空気中には硫黄の匂いが充満している。噴火によって、南に位置する人口約200万人のゴマ市のほとんどが停電し、電話も通じない状態になっている。当局は同日夜、撤退・非難計画を開始し、一晩中、数十万人もの人々が恐怖の中で避難した。23日の朝、溶岩がゴマ市の空港を浸食し、周辺の町にも大きな被害をもたらし、住宅数百棟のほか、大きな建物も溶岩に飲み込まれた。
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これまでに少なくとも15人の死亡が確認されている。今後当局が最も被害を受けた地域の状況を確認し、犠牲者の数はさらに増えるとみられる。
周辺の町の被害については、政府報道官のパトリック・ムヤヤ氏によると、合計17の村が溶岩に襲われ、500以上の家屋が被害を受け、3つの医療センター、1つの小学校、及び1つの輸水路が破壊された。溶岩によってゴマ市の北側の主要道路が切断され、電力供給も遮断された。
ゴマ市に向かう溶岩の流れは、市内に到達する手前数百メートルのところで止まった。しかし、当局は、噴火の危険はまだあるとし、今後周辺地域で発生する地震によって、溶岩が再び流れ出す可能性もあると警告している。
(翻訳・藍彧)