英国「クイーン・エリザベス」空母打撃群は現地時間22日に、アジア海域に向かって7ヶ月間の巡航任務を開始した。これは英国にとって近年最大規模の海外軍事派遣であり、EU離脱後、国際情勢、特にインド太平洋問題においてより重要な役割を果たそうという願望を示している。出発前、女王エリザベス2世は同日特別に空母の乗組員と面会し、幸運を祈ったと、国防省が明らかにした。
報道によると、ジョンソン首相も21日に「エリザベス」空母を視察し、「同空母のアジア巡行は、誰かに対抗するものではなく、中国共産党などの政権に対して、英国が国際海洋法を強く支持し、民主主義と法治などの信念を投影するのに役立つ」と述べた。
専門家は、英国は欧州の軍事大国で、今回「エリザベス」空母打撃群の初航海をアジアへ派遣するのは、ここ数年来最大規模の海外軍事派遣であり、EU離脱後、外交政策を変えようと計画していることを示しており、今後はインド太平洋地域を重視し、同地域で拡大する中国共産党に対抗していくだろうと述べた。日本は先月、「令和3年版外交青書」で、中国共産党の軍拡とアジア海域での一方的な現状変更の試みは、地域諸国と国際社会に懸念されているとした。
また、北大西洋条約(NATO)の重要メンバーである英国は、インド太平洋地域での軍事展開とプレゼンスを強化し、「インド太平洋」戦略の深化に協力する考えもある。
(翻訳・藍彧)