(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 自然界には、科学で解明できるかは別として、私たちの想像をはるかに超えた多くの謎が存在します。これから紹介する5つの場所では、とても奇妙で不思議に聞こえる現象が起きていますが、この世に実在しているのです。

 1、回転できる丸い島

 アルゼンチンの北東部に、不思議な浮島が存在します。その浮島は、丸い形をしていて、小さな池の上を魔法のように動き回っています。浮島と池はどちらもほぼ完璧な円形で、浮島の動きは、まるで上下左右をきょろきょろと見渡す目のようであることから、「ジ・アイ(目)」という名前で呼ばれています。科学はまだ、この島の成因を解明できません。

YouTube動画:This Lake Is Home To A Bizarre “Floating Eye” Island

 2、地獄の門

 トルクメニスタン北部の砂漠には、「地獄の門(ダルヴァザガスクレーター 、トルクメン語: Garagum ýalkymy)」と呼ばれる炎を吐き続ける大きな灼熱の穴があります。この炎は50年以上も燃え続けています。始まりはソ連時代のガス掘削事故と考えられます。当時の技術者たちが、有毒ガスの拡散を防ぐために火をつけ、ガスが燃え尽きることを待つことにしました。しかし、その火が半世紀経った今も燃え続けることを、技術者たちは予想していなかったようです。

2011年撮影の「地獄の門」全体像(Tormod Sandtorv, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons)

 3、叩くとベルのような音がする石

 アメリカのペンシルバニア州にリンギング・ロックス・パーク(Ringing Rocks Park)という公園があります。この公園の石を叩くとベルのような音が鳴ります。石の組成はすべて同じです。にもかかわらず、不思議なことに石によって音色が異なります。さらに不思議なことに、叩くと音が鳴る石は全体の3分の1だけです。石が鳴る理由、そして石によって音が違う理由は、今でも謎のままです。

この公園の石を叩くとベルのような音が鳴ります。(Michael H. Parker, CC BY-SA 2.5, via Wikipedia)

 4、どんなものでも石化できる「石化の井戸」

 イギリスのノース・ヨークシャーには、不思議な井戸が存在します。この井戸は、井戸の水に触れたものが、数ヶ月経つと石化してしまうことから「石化の井戸(Petrifying Well)」と呼ばれています。地元の人々は、井戸が悪魔によって呪われていると信じています。しかし、科学者がこの石化の井戸の秘密を解き明かしました。この井戸の水には非常に高い濃度のミネラルが含まれているため、ミネラルに触れた物体は、鍾乳石や石筍の形成過程と同じように、数ヶ月かけて石のような外観になるのです。

「石化の井戸」(chris 論, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons)

 5、永遠の炎の滝

 アメリカ・ニューヨーク州にはチェストナット・リッジ・パークという公園があり、おとぎ話の世界にあるようなオレンジ色の奇妙な永遠の炎を見ることができます。この炎は、公園の一角シェール・クリークのドライブコースから見える滝の中で燃え続けています。燃料は岩の裂け目から放出され続けているメタンガスです。もちろん、滝の水で消えてしまうこともありますが、その時は、通りすがりの観光客がライターで、もう一度火をつけてくれたりするそうです。

(翻訳・玉竹)