中国甘粛省白銀市で22日に「100キロのクロスカントリー大会」が開催された。途中で天候が急変し、参加者の体温が低下するなどして21人が死亡した。大会には172人が参加し、うち151人の安全が確認され、8人が軽傷を負い、病院で治療を受けているが、命には別条がない。地元当局が状況を調べている。
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公式メディアの報道によると、同日午後1時頃、20~31キロ区間の海抜の高い場所で、局地的な雹、氷雨、強風などの悪天候に見舞われ、急激な気温低下による体調不良と低体温症などの症状が現れ、一部の参加者は連絡が取れなくなり、大会は中止になったという。地形が複雑なため、夜間に気温が再び下がり、捜索・救助が難航している。
一部の業界関係者によると、今回凍死した人の半数は業界内の名手であったという。「中国クロスカントリーのナンバーワン」として知られる梁晶氏や、中国パラリンピックチャンピオンの黄関軍氏などが中にいた。
生存者によると、試合を棄権して戻る途中で、地面に横たわって震えている多くの人を見て、手の施しようがなくて、大声を上げて泣いてしまったという。あと3分遅かったら、自分も撤退できなかった。
黒竜江省から来た生存者の1人は、「強風と豪雨の中で、ずぶ濡れになり、保温シートを取り出した瞬間、強風で吹き飛ばされた。次第に手足が感覚を失い始めたことに気づくと、指を口の中に入れたが、長時間をかけても感覚が戻らず、舌も冷たくなったことに気づいた瞬間、棄権して山を下りることを決めた。決断した瞬間、低体温症になる寸前だと気づいた。適時に棄権しなければ、何の前触れもなく突然倒れていたかもしれない」と述べた。
(翻訳・徳永木里子)